個人的な治療法について
広汎性発達障害(自閉症スペクトラム障害)のなかでも高機能自閉症と呼ばれる「アスペルガー症候群(アスペルガー障害)」や「高機能自閉症」に対する治療法は現在、ますます進化しつつあります。
学校という公的な場で行う「教育的支援」とは対照的にあらゆる年齢層を通して個人的に、また家庭を中心として主にご両親が行うことになるのが、「薬物療法」です。
●薬物慮法
児童精神科医もしくは神経科医などの医師によって処方され、ご両親が家庭でそれをお子さんに与えることになります。
お子さんの行動に影響していると思われる脳の化学物質の量を薬によって変更するというものです。
ただし、注意または活動量の問題、うつ症状、不安、怒りには有効かもしれませんが、自閉症の核心的症状はこれによって解決されるわけではありません。
その他「個人心理療法」もあります。
●個人心理療法
青年期、成人期を対象に行います。心理療法士の診察室で行いますが、コミュニティへの「出向」を伴うことが予想されます。
気分と情緒的状態の詳しい解明を行うのが特徴で、自分に対する自覚を高め、自己を受け入れられるようにします。
この治療法は、洞察力の優れた方に最も適しています。ただし、グループ状況への一般化には無理があるかもしれません。できる限り指導的で、具体的であることが求められます。
集団の場で行う治療法と個人的な治療法にはそれぞれ一長一短があります。そこで両者を組み合わせた治療法も次々と開発されつつあります。

