デンパー治療モデルとグリーンスパン・モデル
アスペルガー症候群と高機能自閉症のための治療法は、現在幾つか開発されつつあり、その中には効果が実証されつつあるものもあります。世界中で最も広く用いられているのは、応用行動分析ABAと、TEACCH(自閉症、および関連のコミュニケーション障害のある子どもに対する治療と教育)です。それぞれに長所と短所があり、ABAは、効果が期待できる反面、集中的に行うことから費用がかかるということ、またご両親の時間的、精神的負担も大きいことがあります。
一方、TEACCHは、主に学校で行われており、その効果についてはまだあまり研究がなされていません。
その他、ABAやTEACCHと比べるとはるかに人間関係の温かさ、喜び、および相互主義を補強することに重点を置くことを特徴とするものとして、デンパー治療モデルとグリーンスパン・モデルがあります。
デンパー治療モデルとグリーンスパン・モデル
就学前のお子さんを対象とし、家庭と学校で行われます。
遊び、積極的な社会関係、子どもを中心とした相互関係のコントロール、および他人との情緒の共有を強調します。基本的に、大人側が子どもの世界に入り、子ども自身に相互関係をコントロールさせるようにします。
これらもTEACCH同様、ABAほどには研究がなされていませんが、社会的、情緒的技能の向上に明らかに効果があります。
参考:『みんなで学ぶアスペルガー症候群と高機能自閉症』星和書店2004

