反復的運動と興味の限定
子どもの精神障害のうち、アメリカ精神医学会の『精神疾患の分類と診断の手引き』DSM-4で「公汎性発達障害(自閉症スペクトラム障害と同義)」に分類され、その最も典型的なものとされる「自閉性障害(自閉症と同義)」には、「反復的で奇妙な運動」や「対象の一部に夢中になる」といった、症状がみられます。
では具体的にこれらはどのようなことを言うのか、『みんなで学ぶアスペルガー症候群と高機能自閉症』星和書店2004を参考にあげてみます。
「反復的で奇妙な運動」
●興奮や混乱すると手をパタパタさせる
●目の前で指をゆらゆらさせる
●奇妙な手の位置や、その他の手の動き
●長時間にわたり、くるくる回転したり、身体を揺らしたりする
●つま先立ちで歩いたり走ったりする
「対象の一部に夢中になる」
●不自然なものの用い方をする(例:人形の目をぱちぱちと開けたり閉じたりする、おもちゃの車のドアを繰り返し開けたり閉じたりする)
●対象の感覚的な質に興味をもつ(例:物の匂いをかいだり、しげしげと見つめたりすることを好む)
●動くものを好む(例:扇風機、流水、回転する車輪)
●不自然な対象への執着(例:オレンジの皮、糸など)
「自閉性障害(自閉症)」は、『精神疾患の分類と診断の手引き』における「公汎性発達障害」の最も典型的なものとされますが、この反復的で奇妙な運動や、対象の一部に夢中になる、といった、行動、興味、活動の限定および反復は、公汎性発達障害のなかでも特に高機能自閉症スペクトラムに入る「アスペルガー障害(アスペルガー症候群)」でもあてはまります。

